「矢川塾」について

 グローバル競争の只中にあって、社員個々人、特にエンジニアは技術力に加え、より高いコミュニケーション能力、マネジメント能力を要求されるようになってきました。また、給与体系へのジョブグレード制の導入など、年功序列型終身雇用システムの限界を誰もが感じているところです。
 他方、地域に目を転じれば、地方創生が叫ばれてはいますが、今後も加速する少子高齢化や人口減少を背景に国立市においても地域課題が山積しています。しかし、自宅と会社との間を往復する多忙な毎日の中では、自分の住む町の課題にはなかなか気づきにくいものです。リタイア後の長い時間を過ごす居場所に現役時代から目を向け地域参加することは、自らのセーフティネット作りにつながります。
「矢川塾」は、40代、50代の方に①現役ビジネス力を強化する機会、②地域デビュー力を向上する機会を提供します。全講座、ワークショップの修了後は、現役ビジネスパーソンとして更に活躍する、独立起業を決意し準備を開始する、ライフワークバランスを重視しできる範囲で地域活動に参加する、など受講者それぞれが矢川塾で得た知見を活用していただければと考えています。
国立せいさく所 主宰の私自身がリストラで50歳の早期退職を余儀なくされたとき、10年前から続けていた地域ボランティア活動が大きな支えとなり、周囲の協力も得、曲がり形にも起業して2年目を迎えることができました。「矢川塾」は小商いであり、また初めての試みでもありますが、不惑を過ぎた方に少しでもお力添えできるよう努めてまいる所存です。

国立せいさく所 主宰 隈井裕之