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香港の高校生たちが体験ボランティアをしにやってきました

香港啟思中學の4年生(日本の高校2年生に相当)8人が梨園に体験ボランティアをしにやって来ました。引率教師2名と一緒に谷保駅に到着、谷保天満宮でお参りをした後、いよいよ梨園へ。

梨園では午前中、害虫忌避剤の設置、重労働の藁敷きを体験しました。飲み込みが早く、あっという間に作業が終わってしまって、園主さんの方が焦っていました。

城山さとのいえで昼食を食べた後は、国立の農業や梨園ボランティアの現状について説明を受けたり、日本の代表的な歌曲やジブリメドレーのケーナ演奏を聴いたり、古民家を見学し行事を支援するボランティアの説明を聞いたりした後、郷土文化館の指導で七夕飾りを作り各自願い事を書き込みました。

午後は、梨園に戻って園主さんが用意してくれたスイカを食べながら歓談(?)。さとのいえに戻り着替えて、谷保地域でのボランティアを終えました。

学年末のこの時期、4年生約100名の生徒が、それぞれにグループを作って一週間のボランティアツアーに参加し、70名が香港、20名が台湾、そして8名が今回国立にやって来たということでした。日本に来た8人は、4泊5日の間に3日間、初日を冷たい雨の中、江ノ島で海岸清掃、後の二日間を国立でボランティアを行いました。

梨園でのボランティア以外に国立ではボランティアセンターのコーディネートで、初日に、ママの森幼稚園で園児にお茶の作法を教えるボランティアの手伝い、一橋大学のボランティアサークル国立あかるくらぶとの交流、国立高校では東北の園児に贈るパッチーワク作りで初めてミシンを触ったり、二日目は、さとのいえから寄り道して、開会中の市議会をちょっとだけ傍聴し、最後のプログラムである第五商業高校との交流会では、小学生にプレゼントするバルーンアートを作成しました。終わりに三日間の感想を述べてもらったのですが、日本の街にゴミが少ないことに驚いたと多くの生徒が述べていたのが印象的でした。

「引率教師」と書きましたが、実態は逆で、教師は次にどこに行くのかを知りませんでした。また、彼らと対面するまで生徒の一人とメールでやりとりをするだけで、教師とは一度もコンタクトはありませんでした。生徒自ら計画を立てボランティアツアーを手配するという、日本ではちょっと考えられない、生徒の主体性、自主性を育むためのツアーなのだろうと思います。

彼らが次の機会にも、訪問先に国立を選んでくれたら、こんなに嬉しいことはありません。