(公財)東京都農林水産振興財団が3月に発行した「農業サポーター・ボランティア取り組み事例集」の8団体の事例の一つに、くにたち・梨園ボランティアを取り上げていただきました。光栄です。と同時に、都下ではもっと様々な援農活動があるのですが、行政と連携できていないことに、もどかしさを感じています。
事例に記載されている多くの団体が、メンバーの高齢化を課題に上げている中で、くにたち・梨園ボランティアは2020年の解散を明確に打ち出しました。
首都直下型地震が懸念され、また遠からず東京都も人口減少が予想される中、都市農地は、これまでの宅地開発誘導から一転、緑地保全、防災減災機能を期待される存在に変わりました。しかし、その担い手問題については20年近く前から認識されていながら、何ら解決策が提示されるに至っていません。将来のロボットによる支援は可能性が高いですが、それまで繋いでいけるかどうかも危うい状態だと思います。
くにたち・梨園ボランティアは、残り2年半の間に、行政がこの問題に主体的に関わり各援農団体の課題を少しでも解消できるよう、そして都市農地が良好な形で保全されるよう、微力ながら援農作業と情報発信を続けていきたいと思います。