先週の週末から今年の花粉付けが始まりました。
昨年は、学校が休校になるなど未知のウィルスによる影響が広がる中、国立市の外からも多くの体験ボランティアの方にご参加いただきました。しかし、着果後の雹で大きな被害を受けた一昨年に続き、昨年も3月末の花粉付け開始後の積雪により着果に大きな影響が出て、収量が大幅に減ってしまいました。遠方から参加された体験ボランティアの方には、収量の減少と新型コロナ感染拡大抑止の観点から梨の御福分けを味わっていただけない結果となりました。
今年は、桜同様に記憶にない速さで開花が進んでおり、例年であれば品種による時間差があるところ、一斉に開花してしまい梨園はてんやわんやの状況です。
それでも、昨年から始まった国立市の援農ボランティア養成講座の16名の修了者や、今年度の受講予定者、これまでに花粉付けを何度もお手伝いいただいた市民の方にご協力いただき、どうにかこうにか花粉付けを進めています。
例年であれば、4月上旬は花粉付けが続くのですが、今年はこの週末で花が散り花粉付けは終了してしまいそうな勢いです。地球温暖化の影響なのでしょうか、このような高温が今後の生育にどのような影響を与えるか、少々不安になります。他方、花粉付けの努力を無にしてしまう急な雷雨や朝霜が今のところないことは救いになっています。
これから8月まで、さまざまな作業が続きますが、今年こそは順調に育ち、みんなで甘い梨を思いっきり味わえることを願っています。