もうちょっと教えて! ITワード「Wi-Fiスポット活用術 くにたち編」

 中央線沿線でも駅前や商店街で「Free Wi-Fi」の表示を見かけることが多くなりました。街中でスマホやタブレットをインターネットに接続するサービスは、公衆無線LANサービスと呼ばれています。あらかじめ月額使用料を支払う契約をする有料のサービスと、誰でも使える無料のサービスがあり、無料のサービスを「Free Wi-Fi(フリーワイファイ)」と表記することが一般的になっています。残念ながら国立には、立川や吉祥寺のような統一マークこそありませんが、市内のFree Wi-Fi スポットは徐々に増えています。その一部を下表にまとめてみました。

 接続方式には、家庭にあるWi-Fiルーターと同様のSSIDと暗号化キー(セキュリティキー)で接続する方式と、メールアドレスとパスワードなどでユーザ登録をしてから接続する方式があります。ユーザ登録方式の場合は、3ヶ月や半年など有効期限が設けられていることが多く、その期間内であればメールアドレスとパスワードの入力のみで接続できますが、有効期限が過ぎた後は再度ユーザ登録が必要になります。

 暗号化の項目は重要です。手元のスマホやタブレットとWi-Fiスポットの間の無線電波を傍受されても他人に読まれないように暗号化しているか、ということです。AESという暗号化方式に対応していない場合には、使い方に注意しましょう。キーワードを入力して検索をする程度なら問題はありませんが、個人情報やパスワードを入力するような使い方は避けた方が無難です。ただし、多くのインターネットサイトは、SSLという規格で通信の内容そのものを暗号化しており、電波を傍受されても情報が読まれないように保護していますので、それほど神経質になる必要はありません。SSL通信を使用しているかどうかは、下図のように、URLが「https://」で始まっている、先頭に錠のマークが付いている、などで見分けることができます。


 右図はJapan Connected-free Wi-Fi アプリのFree Wi-Fiスポット検索画面です。こうしてみると、矢川工房のある矢川駅周辺にも結構な数のFree Wi-Fi スポットがあることがわかります。

 セキュリティにだけは注意して、Wi-Fiスポットを使いこなせば、「今日は朝から温泉で新しいアイデアを思いつく仕事中」、なんていう働き方改革も見えてくるかもしれませんね。

参考図書:今すぐ使えるかんたん mini Wi-Fi無線LAN基本&便利技 Windows 10 対応版,リンクアップ著,技術評論社,2016