【お困りごと その六】スマホの料金をもう少し節約したい

 スマホの料金、結構かかりますよね。一人分の月額料金が新聞代と昔の電話料金を足したくらい。家族四人では割引があったとしても大きな出費です。最近では、そんな事情もSIMフリースマホや、格安通信サービス会社の登場で変化の兆しがありますが、メールアドレスが変わってしまったり、突然通信速度が遅くなったりと、面倒だったり期待を裏切られたりする人も多いようです。

 このコラムでは、現状のスマホと通信サービス会社を変えずに、少しは不便になることも我慢しつつ、Wi-Fi接続を活用して、できるだけ料金を節約することを考えたいと思います。

 スマホでは、下表に示した三種類の電波が主に使われています。このうちインターネット接続に使われるのはLTEとWi-Fiです。携帯大手三社のLTE通信料金は、音声とデータの定額プランの組み合わせで、このうちデータは、例えば5Gと2Gの定額プランで月額1500円の差があります。このGはGiga byte(ギガバイト)の意味で、通信できるデータの量、データ通信量のことです。

電波の種類 特徴
LTE (エルティーイー) 街中でどこでもインターネットに接続できる携帯電話の電波。高速だが使用するためには携帯電話会社との通信契約が必要で月額料金が発生する。データ通信量に上限がある場合が多い。
Wi-Fi (ワイファイ) 家の中や、喫茶店など様々な施設で使える電波。高速でデータ通信量に制限なく無料で使える場所も多い。家の中で使うためには、別に光回線などのインターネット接続契約が必要で月額料金が発生する。
Bluetooth (ブルートゥース) タブレットとヘッドホン、キーボードなど主に機器同士を接続する電波。省電力だが低速。インターネット接続に使われることは少ない。

 まず第一に毎月自分がどれくらいのデータ通信量を使っているのかを知る必要があります。例えば2Gを超える月がないのに、契約しているデータ定額プランが5Gならば、すぐにでもプランを変更することで翌月からスマホ料金を節約することができます。毎月どれくらいデータ通信量を使用しているかは、携帯電話会社の利用料金明細サイトで確認することができます。

 次に、データ通信量自体を減らすことを考えます。データ通信量の大きい動画視聴などを止めてしまえばいいわけですが、そうもいかないでしょうから、ちょっと不便を我慢して、動画視聴などは街に増えているWi-Fiスポットや自宅のWi-Fi接続のときに限ることにしましょう。ところで、今接続しているのがLTEとWi-Fiどちらなのか意識しながら使い分けるのは煩わしいもの。そんな時は、LTE接続の時には動画視聴などができないようにスマホを設定してしまいましょう。例えば、iPhoneでは設定アプリの「モバイルデータ通信」の項目でアプリ毎にLTE接続の使用/不使用を設定することができます。動画アプリはオフ、マップや路線検索はオン、といった具合です。人によってはメールなどもデータ通信量が大きい場合があります。アプリ名に併記されているLTE接続のデータ通信量を目安に、利便性も考慮しながらオン/オフを設定するとよいでしょう。

 アプリによっては、さらに詳細に設定できるものがあります。例えば代表的なSNSであるFacebookには動画の投稿や広告がありますが、標準設定ではこれらの動画は自動的に再生され、見たいわけでもないのにLTE接続のデータ通信量を大量に消費する結果となります。Facebookの「設定」「アカウント設定」「動画と写真」「自動再生」には、「Wi-Fi接続のみ」という選択肢があり、これを選ぶことで、LTE接続時には動画を自動再生しないように設定できます。

 なお、スマホをモバイルWi-Fiルータ代わりに使えるテザリングは大変便利な機能ですが、接続しているパソコンやタブレットにはWi-Fi接続としか認識されません。このため、スマホ側のLTE接続の使用/不使用の設定に関係なく、パソコンやタブレット上でアプリの自動更新や動画の自動再生が実行されてしまい、知らないうちにデータ定額プランの上限まで使い切ってしまう、といったことが起こりがちですので注意が必要です。